「 パリのユースの壁 」
2000年 写真のコピー、額、文章 41×34㎝
この作品は、偶然取れた写真を直感的に制作に用いることで作品としたものです。
それまで私は芸術作品とは作家の個性や世界観などが込められるもので、作品を通してそういった主張が鑑賞者に伝わり、それが作品の価値につながると考えていました。しかし、この作品の制作に当たっては、「私」というフィルターを可能な限り透明にしようと試みました。この作品は、「私」という小さな枠を取り除き、表現を新しい価値の提示につなげようと試みた、その後につながる転機となった作品です。
■ 2000年 「豪華粗品」出品