「 かくうのてんらんかい 」/ボストンバック現代美術館
礼拝堂という名称であるが、礼拝の対象は設けられていない。
この壁面で囲まれただけの空間は、この場に立つものが背にする
風景を最小限に抑えるためのものであり、解放された上空へと
意識のエネルギーを循環させるための装置となる。
それは自己と空間の境界を越えた、アンビエントというあり方
を体験することを目的としている。
「 アンビエント礼拝堂 」
2011年 画像、文章(ウェブ上のデータ)
この展覧会はタイトルの通り架空の展覧会です。「架空であるからこそ広がるイメージがあり、架空だからこそ見つけることのできる楽しさもある。」という考えから開催したイベントです。この架空の展覧会についてのDMは実際に配布され、配る側と受け取る側の間では様々なコミュニケーションがとられました。
表現はアクションを起こすことで生まれるものであり、ここではDMを配布する行為そのものが表現となって展開された、”架空”の展覧会です。
岩塩を漆喰で固めただけのシンプルな構
造のため、強度が不足する入り口部分と設
置部分は大理石とコンクリートで成形され
る。年月とともに風化が進むと、最終
的にはその部分のみが残ることとなる。
この形態は構想段階の別バージョンで
あるが、電磁波を照射すると内部にエネルギ
ーをとどめる性質を持つといわれる、フラ
クタルな立方体(メンガースポンジ)から着想を得ている。
(アンビエント礼拝堂 コンセプト文)
「かくうのてんらんかい」サイトURL
http://www.ambient-art.info/bostonbag/exhibition